2023.10.11
『水中モルタル』と『止水モルタル』の違いを解説!水中のコンクリート補修に最適なのはどっち?
水中のコンクリート補修をしたい!というときに、調べて出てくるのが
水中モルタルと止水モルタルという商品だと思いますが、
同じ水に適したモルタルなので、どちらを選べばいいのか分からないということもあるのではないでしょうか。
コンクリートが削れて水たまりが出来てしまう、側溝の補修をしたいけど水を止められない
貯水タンクが割れてしまって水が流れ出てしまうなど、水回りのコンクリートの施工には様々な問題点があります。
モルタルの施工は水分量がとても大事なので、
余分な水分を混ぜてしまうと上手く固まらなかったり、ひび割れやすく強度が弱くなってしまいます。
なので通常のモルタルは、乾いた所に使用するという前提がありますが、
上記で述べたように、そうもいかない場面が多くあります。
そんな時に使えるものが、『水中モルタル(セメント)』や『止水モルタル(セメント)』です!
それぞれのモルタルの特徴と、実際に例を挙げて水場に最適なモルタルはどちらか解説します。
特徴
水中モルタルと止水モルタルは、他にセメントタイプ等もありますが、下記では基本的な特徴の違いを挙げます。
水中モルタル
水中で施工することを前提に配合設計や水分量を調節して作られているため、乾いたところでの使用はひび割れの原因になります。
また水漏れを止めることはできません。
■作業道具:鏝(コテ)
■硬化時間:約8時間~16時間
※最高硬度に達するには2~3日かかります。
止水モルタル
使用可能時間が約30秒ほどですので、手早く作業しなければなりません。
また、硬化が速すぎるので綺麗に仕上げるのが困難です。
■作業道具:手(ゴム手袋着用)
■硬化時間:約60秒~120秒
こんな場面ではどっちを使う?
水回りの補修が必要な場面で、どちらを使うか例を挙げて解説します。
■水溜まりが出来てしまうコンクリート削れの補修
⇒この場合は、水中モルタル
道路や歩道・駐車場が削れて水たまりができているが水はけが悪くいつも湿っているような
穴も、水中モルタルなら簡単に補修ができます。
■ひび割れにより水が流れ出てしまう水路の補修
⇒この場合は、止水モルタル
ひび割れ(クラック)をV字に削って速硬性のある止水モルタルで補修します。
■水が流れている側溝の補修
⇒この場合は、水中モルタル
水はそのままで作業ができるので面倒な排水作業や乾くまでの時間が必要ありません。(※流れが激しい場合は水流を止めてください。)
■港湾構造物の補修
⇒この場合は、水中モルタル
海水にも対応した水中モルタルで補修を行えます。
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